DNS/浸透・伝播しないについて、ここに記述してください。
1. DNS は浸透も伝播もしない
「浸透」とか「伝播」とかの都市伝説があります。 プロバイダが浸透を言うのは無知の証拠です。DNS/浸透いうな!
http://heteml.jp/support/manual/gmail/ ここの最後の方を見てください。
DNSの変更が「じわりじわり伝わる」と思っているとしたら、すでに間違いである。
DNS/浸透問題以前の誤解も多数あります。
DNSの仕組み(キャッシュ)を多少なりとも理解していれば、コンテンツサーバで変更しても、 利用者の使うキャッシュサーバではそのことを利用しない場合があることが分かるはず。
利用者側のキャッシュでの情報がいつどう更新されるか:
- なかなか面倒な話で、簡単には言えない。TTLというものを勉強してください。
ただし、コンテンツサーバ側の設定がちゃんとしている場合のことである。
2. 真性浸透問題
いわゆる浸透問題はドメインの管理者がコンテンツサーバをちゃんと管理・制御できていないことにより発生する。
- 停止したはずの原子炉の冷却不良が原因で放射性物質をまきちらす、とでも言えば多少はイメージできるであろうか。
-- ToshinoriMaeno 2011-04-15 02:21:32
「移転前のサーバが古いDNS情報を返事しつづけている」ことが浸透問題の大部分の原因であるが、 DNS関係者(専門家?)でもそのことを分かっていない人が目立つ。(DNSSEC推進者も含まれるので注意せよ。)
3. ウェッブサーバだけを移転するなら遅延は無視できる
事前にTTLを短くしておけば、無視出来る程度になる。
自分でサーバを移転しておきながら、浸透を待とうなんて言うのは無知もいいところ。
- サーバを運営する資格なし。
4. メイルサーバの移転ではDNSの変更よりもずっと大事なことがある
避けるべきはメイルの喪失だが、それはDNSの問題ではない。 --> メイルサーバの引越
- SMTPの再送という概念をごぞんじか。
5. 大原則
DNSでもメイルでもウェブでも用済みのサーバはさっさと停止すること。
- 古いサーバを動かしておいてもいいことはない。
-- ToshinoriMaeno 2011-04-15 02:50:19
6. tss_ontap による演習問題(twitterから)
落とし穴がしかけられているが、やってみるとなにかが得られる。
RT @tss_ontap: 古いNSのTTLが切れたらNSは委譲元から与えられた新しいものに切り替わる(浸透する?) と思っている人は dig @ns2.sphere.ad.jp ftp.small-is-beautiful.jp を繰り返しつつ TTL をよーく眺めて 4月13日
- @ns2.sphere.ad.jp は公開の共用キャッシュサーバ(毒盛の危険あり)である。
- dig はこのキャッシュサーバに再帰検索を依頼するものとする。
- ftp.small-is-beautiful.jp の A レコードを求める。 (正しくは 202.41.218.226 である。)
small-is-beautiful.jp の権威サーバはwhois を見ると分かる。 ns.small-is-beautiful.jp だけである。
もう一度、dig をやってみよ。 以下の部分が見つかるであろう。 (ns.small-is-beautiful.jp からの返事の中)
;; AUTHORITY SECTION: small-is-beautiful.jp. 3600 IN NS ns.internot.jp. small-is-beautiful.jp. 3600 IN NS ftp.small-is-beautiful.jp.
ここから先が演習である。指示通りにdigを繰り返して、TTLを観察せよ。なにかが分かるまで。 -- ToshinoriMaeno 2011-04-16 15:15:33
何か分かったら、/解答ページに書き込んでください。