FreeBSD/PCBSD/yamajunについて、ここに記述してください。
yamajun 02-04-2006, 12:43 PM
このメモは PC-BSD 1.0 RC2 で最小限の日本語環境を構築するためのメモです。 正式リリース版にはこれらの設定を標準として取り込んでもらいたいなと考えています。
1. インストーラーとユーザーランドの両方に日本語フォントをインストール 現在の PC-BSD 1.0RC2 では日本語モードを選んでも文字化けしてしまいます。 これを解消するためには、ports/japanese/kochi-ttfont(東風明朝、東風ゴシック)を インストーラー(これは開発者の仕事)とユーザー作業環境にインストールしてください。 # なぜIPAフォントでないかというと、再配布時に ports/database/grass-i18n を # 付けなければいけないというデメリットがあるからです。 # 開発者や再配布者に上記の特殊事情を気にさせるメリットはありません。 # 自分でインストールして使うときには好きなフォントをインストールしてください。 中国語を併用する場合の注意: 東風フォント/さざなみフォント/IPAフォントをインストールすると、今度は中国語環境で文字化けします。 KDEコントロールセンターのフォント設定で"AR PL ..."(ports/chinese/zh-arphicttf)を 設定すれば普通に使えますが、デフォルトではダメです。 (つまり、"serif"や"sans-serif"で中国語フォントを認識しなくなる)
2. PC-BSDユーザーランドへの日本語入力ソフトのインストール 私は Anthy(ports/japanese/anthy)とuim(ports/textproc/uim)の組合せをおすすめします。 この組合せだと、デフォルト状態のインストールでもそれなりに使いやすいからです。 以下のソフトをインストールしてください: japanese/anthy japanese/uim-anthy japanese/kasumi textproc/uim-gtk (依存関係で textproc/uim もインストールされます) # SCIM + scim_anthy も検討してみたけど、デフォルトのキーバインドがダメ過ぎたので却下。 # Ctrl+Space で SCIM を有効にして、半角/全角キーで日本語入力のオン/オフというのは # 他人に説明しにくい。 # 中国語(ピンイン入力)の場合は二度目の Ctrl+Space で無効化されるのに...
3. PC-BSDユーザーランドのための環境編集の設定と日本語入力ソフトの起動 ~/.xprofile に以下の設定を書き込んでください。 # ~/.xprofile # Environment variable for kdm export LANG=ja_JP.eucJP # for UIM uim-xim & uim-toolbar-gtk-systray & export XMODIFIERS="@im=uim" export GTK_IM_MODULE=uim
4. qtconfig コマンドを使って Konsole などのQtアプリケーションのために XIMの入力スタイルを"Over The Spot"に設定するか、~/.qt/qtrc の [General]セクションに以下の行を追加してください: [General] XIMInputStyle=Over The Spot