1. DJB/netqmail/man/qmail-local
http://man.qmail.jp/jmisc/internals.html (内部構造) /関係図
1.1. qmail-local ーメイル文の配信と転送
形式
qmail-local [-nN] user homedir local dash ext domain sender aliasempty
1.1.1. 説明
qmail-localはメイル文を読み、 ../dot-qmail(5)の指示に従い、 userに配信する。
- メッセージの送信先(宛先)はlocal@domainである。
- qmail-localは新しく作った Delivered-Toヘッダフィールドにlocal@domainを記録する。 もし、ヘッダ中にまったく同じDelivered-To: local@domain があったら、 メイル転送ループだと判断してメッセージを送り返す。
- メッセージの返送先はsenderである。
- qmail-localは新しいReturn-Pathヘッダフィールドに senderを記録する。
- homedirは利用者のホームディレクトリである。 それは絶対パス名であること。
- dashとextはqmail-localが使う .qmail'dash'extファイルを決定する。 dot-qmail(5)を参照せよ。
- 通常dashは空かハイフンである。 空の場合、.qmailextがないことは .qmailextが空であることと同じ扱いになる。 つまり、aliasemptyの配送指定に従う。
- qmail-localの標準入力は 二度以上読めるようにシーク可能なファイルでなければならない。
1.1.2. オプション
-n メッセージを配送するかわりに配送用の命令を記述出力する。 -N (デフォルト) メッセージを配送する。
1.1.3. 終了コード
- 0 : 正常終了
- 非ゼロ: 配送は失敗した。終了コード 111 は一時的な問題を示す。
関連項目 dot-qmail(5), envelopes(5), qmail-command(8), qmail-queue(8), qmail-send(8), qmail-lspawn(8)